秋葉、あのキレイな人と知り合いなのかな。

 秋葉は、一瞬だけ顔色を変えたような気がした。

 だけど私が視線を向けると、すぐにいつもの表情に戻った。

「じゃあ、休憩行ってくるから」

 そそくさと奥に引っ込む秋葉。

 あれっ、秋葉の知り合いじゃないのかな。

 お話しなくてもいいのかな?

「あの」

 戸惑っていると先ほどのキレイな女性が私に向かって笑いかけてきた。

「は、はいっ」

 思わず声が上ずる。

 サラリと髪が揺れて、いい香りがした。

 うわあ、近くで見ると、さらにキレイ!

 同じ女どうしなのに、私はなんだかドキドキしてしまった。