学校が終わると、美雪ちゃんとファーストフード店で昼食を兼ねながらたくさんおしゃべりして帰った。

美雪ちゃんと話していると、あっという間に時間が過ぎちゃうんだよね。

たくさん恋バナが聞けて、私も胸キュンチャージ!

理想の恋愛話を聞くと、それだけで満たされるし、私も頑張ろうって気持ちがわいてくるんだ。


ルンルンで家に帰ると、まだ制服を着たままの伊緒くんがリビングで本を読んでいた。

インテリな雰囲気が駄々洩れで、しばし見とれてしまう。見飽きるなんてこと絶対にない。いつまでも見てられる。

はあ……かっこいい。

学校の首席で、アイドルみたいな伊緒くんと一緒に住んでるなんて、幸せすぎてバチが当たりそう。


「そんなに気配消しながら立たれてもこわいんだけど」