『遅刻しない。約束する』



高良くん、昨日はああいってくれたけど……今日は来てくれるかな……。

朝。学校に向かいながら、高良くんのことを考えていた。


もし、高良くんが教室にいたら……楽しくなりそうだな……。

高良くんが登校してきてくれたら……おはようって言ってもいいのかな……。


私は休み時間に話すような友達はいないし、挨拶をする友達さえいないから、そういうのに憧れがあった。

というか、改めて友達がいないって変だよね……。

地味で内気な性格な私と友達になりたがるような子はいないと思うし、自分から誰かに話しかける勇気なんてないから、この先の高校生活もずっとひとりぼっちかもしれない……。

そう考えると、寂しい気持ちになった。


友達が欲しいなら、自分から動き出さなきゃダメってわかってるけど……。



『お前みたいなやつと仲良くしてくれるもの好きなやつはいねーから』



過去に言われた、岩尾くんの言葉を思い出した。

ずきりと、胸が痛む。