土曜日の朝。 ピピッピピッと鳴りひびくアラーム音に、うっすらと目を開ける。 「ふぁー、朝かぁ……」 目覚ましを手でとめて、ベッドから重い体をゆっくりと起こし、白いカーテンをシャッと開ける。 強い光がまぶしいほどに差しこんできて、 それと同時にもわぁんと猛烈(もうれつ)な暑さを感じた。 毎日のカンカン照りに、体がぐったりとなってしまう。 「んっ?」 机に置いていた、スマホの画面が光っている。