「わぁ~、色々メニューあるんだね………!」
私のお腹はもう腹ペコで、メニュー表に載っている写真を見て目を輝かせる。
そんな私を見て、音怜くんはくすりと笑った。
「に、しても、パンケーキばっかりだけどね」
「あ……、音怜くんパンケーキ嫌いだった? あっちの、和食レストランの方が
良かったかなっ………?」
音怜くんは首を軽く横に振って。
「ううん、俺、甘い物好きだから、こっちで全然いい」
そう言って、にこっと笑ってから、メニュー表を覗き込む。
「でもさ」
「なあに?」
「このお店の名前、『ココさんのパンケーキハウス』ってちょっと面白いよね」
「うん! しかも、入口に動物がコックさんの制服着てるオブジェがあって、
可愛かった!」
ほどなくして、お店の店員さんがやってきて、音怜くんが料理を注文した。
そして、それを店員さんが確認する。
「ココさんのホワイトタイガーのパンケーキが2つと、デザートにアイスクリームが、バニラとチョコ一つずつですね」