「リリー、せっかく薔薇のころなんだから、結婚式のブーケは薔薇の花束にしますか?」
メアリーさんは言いました。

「いえ、できたら……
リリー……ユリの花はありますか?」

「ええ、あるけれど……」

「ユリは私の花ですし……それに、私の他に、薔薇のお姫さまはいますから」

「???」