朝10時。
空は真っ青で鳥が鳴いている。
とてもいい日だ。

今日はデートの日。
私は11時集合にもかかわらず、朝5時に起きて、髪をセットして、服を選んで...
そして10時には家を出た、

集合場所の駅に着くと彼の姿は見当たらない。
そりゃあそうだ、30分も早く着いているのだから。
少し座って待つと隣に誰かが座ってきた。
その顔を見ようと横を向くと彼だった。
彼は私の顔を見ると急に近づいてきた。

そして唇が重なった。

3月半ばだがまだ寒い。
そんな冷えきった体が一気に温まった。
私は驚きが隠せなくて顔が真っ赤になってしまった。

「わ、私のファーストキス...」
「ごめん、抑えきれなかった。」

2人は顔を真っ赤にしながら微笑んだ。
「じゃ、じゃあ行こっか」

ベンチから立つと私は勇気を出して彼の手を握った。
そして楽しいデートを迎えるのだった。