それから2人は大きな図書館へ来ていた。


5階建ての図書館は真ん中が吹き抜けになっていて、最上階まで見渡すことができる。


本棚は天井付近まで延びていて、隙間なく本が入れられている。


途方もない本の数にメマイを感じそうそうになった。


「この図書館にはこの町の伝統的な書物も沢山あるんです。だからきっとあの岩についても書かれている本があるはずです」


「わかった。じゃあ手分けをして探そう」


良介は郷土資料の棚に向かうと、分厚い本を手に取ったのだった。