鳴海と初めてあったのは、高校2年の春休みの時だった

いつものように母親に家を追い出されて、制服姿のまま繁華街で時間を潰していた時、知らない男の人に「暇つぶしのいい場所連れてってあげる」と、そう言われ会員制のクラブに連れていかれた

連れてきた男はしばらくしてから姿を消して、人の多さに嫌気がさしてフロアの端で周りの人間を眺めていた時に、鳴海が声をかけてきた

「女子高生がこんな場所で1人何してるの?」

「暇つぶし」

「ここ危ないからさ

もっと安全な場所で暇つぶししなよ」

「じゃあ、お兄さんが安全な場所連れてってよ」

「、、、、いいよ、おいで」