若頭になってもうすぐ3年が来ようとしていた時に、組長から呼び出され写真を1枚渡された

「唯一の血縁だ、次男の元嫁との子供だ
この子には苦労して育ってほしくないし、無惨に殺されたくない

敵に見つかる前に、弱みとして見つかる前にここに連れてこい」

そう言われ、ブレザーを着た女子高生の写真を渡された
水野会組長の次男の子供で、今いる唯一の血縁と言っていたけど捜査資料には載っていた記憶はないし、兄からも何も話は聞いて居ない

この少女に恨みはないが、罪はある
少女をリリーより酷い状態にして組長に差し出せば、あの男はどんな顔をするだろうか

でも、この少女を丸め込めば、組長の椅子までは指が掠るほど近くなるだろう
自分の子供を孕ませれば、血は根絶やされることはなく、存続することになる