ー小山陽菜side

一夜明けて、朝ごはんにおにぎりを2つを食べてインスタントの味噌汁を飲んだあと、すぐにまたあの無機質な部屋に連れていかれた

「お嬢ちゃん、なんか思い出すことないかな

乾の情報でも、水野会の情報でも」

「鳴海は、仕事の事を教えてくれなかったので何も知らないです

仕事なら時田さんの方が知ってるんじゃないですか?」

昨日と同じ質問
もう何度聞くと嫌になってくる
何が真実で、何が嘘なのか

鳴海が私に伝えた言葉のどこまでが嘘なのか
その境界線すらわからなくなって、問いただす相手がいないことへの苛立ちと、事実か嘘かの判別も付けれない自分に悲しさすら覚える