次の日、朝の9時にホテルのビュッフェで一緒に朝ご飯を食べて、鳴海の車にスーツケースを乗せてホテルをチェックアウトした

鳴海は仕事に行って、私は植田さんの車に乗って喫茶店が開く10時まで近くの海岸に向かった
日が昇って4時間近くたっているせいか、日差しが暑いし、心なしか少し日差しが痛い気がする

車の助手席で日焼け止めを腕や顔に塗りながら、未だに父親と会う言い訳を思いついていないことに焦りを感じつつ、そういえば喫茶店に来いとは言われたけれど、時間を言われていないことに気がついて、行って会えなかったらどうしようという不安が頭をよぎる

「陽菜ちゃーん?険しい顔してるけど、着いたよ海
サンダルに履き替えた?

駐車場から少し歩くけど、歩いたらすぐだから」

車のエンジンを切られて慌てて車から降りる
砂利道を少し歩いて、駐車場を出て舗装された道を歩けば、目の前に真っ青な海が広がっていた