一小山陽菜side

嗅ぎなれた香水の匂いと体温
知らない硬さのベッドと枕に、知らない真っ白な天井

ここは、どこだろう

ゆっくり瞬きをして、目だけで周りを見渡す
個室の部屋、でも鳴海の家じゃない

「陽菜、目覚めた?俺のことわかる?」

「鳴海、、、だよね」

「体は平気?吐きそうとかない?」

「平気、お腹に力入れると痛いけど」

起き上がろうとして体を起こすけど、それ以上にお腹が痛い