嫌な予感はすぐに的中した。

一人の神官が急いで宮に入ってきて報告した。


「天女様!!大変です!魔帝が天界に出撃命令を出したそうです!」


あの魔帝が!?

すぐに天宮へ急ぎ天帝に話を聞きに行った。


「天帝っ。魔界との戦は本当ですか!?」

「天女様!…ええ。そのようです」


なぜなの?なぜ魔帝が突然出兵をしたのかわからない。

魔界を飢饉から救ったのは間違いだったというの?


「天女様!お気を確かに!」

「蓬莱!」


足元がふらつくの蓬莱を延輝が、しっかりと支えた。


「蓬莱、心配するな。私が戦を鎮めよう」

「延輝!」

「大丈夫だ。蓬莱に命の大切さは十分に教えてもらった。無辜の者は殺さない」


延輝の言葉を聞いて蓬莱は頷いた。