ケータイ小説 野いちご

天空の姫Ⅱ ~二人の皇子に愛された娘~

第一章
失った翼




…ここは、どこだろう。


暖かい水の中にいるみたい。


なんでこんなところにいるんだろう。


『「見て人間界よ。綺麗ね兄上。」』

『「自分の生きる道だもの後悔は自分で決めたことでしたほうが得よ」』


私の周りを誰かの思い出が取り囲み消えていく。


あれは誰だろう。誰の思い出なんだろう。


『「白蘭、そなたを好いている」』


白蘭って誰かしら。


『「私は…紅蓮とずっと一緒にいられるよう願ったの」』


紅蓮って誰かしら。

何もわからない。なぜ私の周りにこの人の思い出が取り囲んでいるのかしら。





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