そんなある日の放課後。


帰る支度をしていると何やら教室がざわざわしだした。



窓側の後ろの席。


みんながそこに集まっていたため俺も視線を移す。



近くに行ってみると何やら寝顔が可愛すぎるなどと周りの奴らが騒いでいた。



そして人と人の隙間から見えたのはなんと羽衣だった。



すやすやと幸せそうに眠っていて可愛いと言いたくなるのがよくわかる。


…と、同時に周りの男子たちが可愛いだの彼女にしたいだの告白するだのと言っていて。



俺は羽衣を誰かに取られるんじゃないかって勝手に心配になり、告白することを決意した。


どうしても俺のものにしたかったんだ。




───そして10月。


俺は羽衣にダメ元で告白をした。




でも驚くことに、羽衣はOKしてくれて。


羽衣もすごい驚いてたようだけど…。




嬉しすぎて冷静でいるのがやっとだった。



羽衣が俺の彼女。
絶対幸せにしようと心に誓った。