高1の10月。

とある放課後。




「俺と付き合ってください」



「あ、あの…人違いじゃないですか?」




信じられなかった。



あの柊 乃亜(ひいらぎ のあ)くんが私に告白だなんて。




「いや、白石 羽衣(しらいし うい)に言ってる」



「えっ?」




私の名前知ってたんだ。


それだけで嬉しくなるほど私は乃亜くんが好き。



って待って!

じゃあ、私に付き合ってと?


…何かの間違いじゃ!