「…三木くん、ホントお久しぶり。
私は元気だよ」

私の心臓はバクバク。

何をどう、話をしていいのかわからない。

「…同じ名前もいるんだなって思ってたけど、まさか本人とは」

私を見つめた彼の目は。

あの時と何ら変わっていないように思えた。

「去年の春にこっちへ転勤して来たんだ。
最近、この辺を担当し始めて…
前にいたのは、あの港町の郵便局だよ」



すべてが。

スローモーションで蘇る。