「こんにちは」

休み明け。

1日しか経っていないのにこの雰囲気が懐かしい。

尚志はまた少し照れた様子で

「こんにちは」

と挨拶をしてくれた。

「ねーさん、こんにちは…」

アカリは明らかに体調が悪そうな様子で私に頭を下げる。

「大丈夫?」

グタッとした様子のアカリを見て、私はすぐに尚志を見たけど、

「自業自得だから、放っていていいよ」

そう言って私がする仕事の準備を始めた。

隣の区の環がそれを見兼ねて今にも吐きそうなアカリをその場から連れ出す。

確かに。

人が増えて熱気がすごかった。

アカリが環に連れられて出ていってしまったので私と尚志は並んで仕事をしていた。

久々の感覚に胸が高鳴る。

ハガキを区分する音だけが私達を包んでいた。

一言も話はしないけど。

穏やかに時間は過ぎていった。