「で、速達1通に30分もかかって通配(普通郵便物の配達)行くのが遅れたって…、バカ?」

今日は物数が少ないはずなのに、有り得ない時間に有り得ない場所にぽっくんがいたから、俺は慌てて助けに行った。

助けなければ。

ぽっくんが定時で帰るなんて無理だった。

こんな日に定時で帰れないなんて事になると、上から目を付けられる。

「ごめんなさいー…」

帰店してからぽっくんは手を合わせて謝った。

「還付は俺がするから転送して」

俺はさっさとカバンやヘルメットをその辺に置いて、ぽっくんの中の仕事の手伝いを始めた。



全く…

未来に速達があったのはわかっていたけど。

何故そこで30分も。

何をしていたんだ?