ケータイ小説 野いちご

『先輩。俺に惚れてください。』その5【お見合い望郷編】

【お見合い望郷編】」
『お見合いへGO!』

「七時二十分発、名古屋行き新幹線こだまにご乗車のお客様は・・・」

 遠くから聞こえてくるアナウンスが焦りを煽る。転がしていたスーツケースを持ち上げ、人にぶつからないように注意しながら新幹線の改札へ走った。

 でもすぐに息が切れてしまう。やっぱりほとんど寝てない状態での全力疾走はキツい。さらに重いスーツケースというハンデがあるから、なおさらだ。

 おみやげには、駅構内の売店で「東京マンゴー」を買った。父の好物なので、実家に帰る際の定番だ。

 浜松に着くまでの間のお菓子とかコーヒーとか買いたかったが、もう時間がない。

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