ケータイ小説 野いちご

ひととせと、マタタビ

:春 episode1
真実は、




side汐桜






あと一日。
今日を乗り切って、そしたら明日私から奏多に告白する。






この二日間でわかったのは。別れようって一言だけでこんなに距離が遠くなるってこと。何も楽しくない。







恋人になるのは二人の想いが通じたらなのに、
別れるのは片方の想いが途切れたらこんなに簡単に離れられちゃうんだ。







なんだか寂しい。








……そんな最低極まりないことをしてるのは私なんだけど。








奏多と話したい。いつもみたいに、少し微笑んで頭を撫でてほしい。バイバイのキスもしたい。






奏多、怒ってないかな……







「物思いにふけっているそこの阿呆の子〜、準備できてる?もう体育館行くよ」








今日のスポーツ大会では、バレーボールに出ることになっている。
運動が苦手な私にとっては地獄のような一日になること間違いなしだろう。







しかも一回戦は三年生と当たる。バレーボール部の部長がいるクラスだ。






始まる前からあのボールを見るのが怖い、ボールなんて小さければ小さいほどいいに決まってるじゃないか。



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