高校に入ってすぐ、ある事件が起こった。
「ねぇ、泉って、京くんと付き合ってるの?」
入学式の次の日だった。
終礼が終わった後、久しぶりに同じクラスになった森里佳子に声をかけられた。
彼女とは何度か同じクラスになったことがあり、私とはタイプが違うけれど、それなりに仲は良好な子だった。
「……付き合ってないけど」
「やっぱり? じゃあお願い!
京くんと話したいことがあるの。
泉、真くんと3人でいつも一緒にいるし、生まれた時からの幼馴染なんでしょう?
付いて来てよ!」
「え、付いて来てって…
里佳子だって京と同じクラスだったことあるじゃない。
なんで私が付いて行くの?」
話をするのに私を介さなくてもなんの問題もないはずだ。
隣の教室に行けば、京に会える。
「ねぇ、泉って、京くんと付き合ってるの?」
入学式の次の日だった。
終礼が終わった後、久しぶりに同じクラスになった森里佳子に声をかけられた。
彼女とは何度か同じクラスになったことがあり、私とはタイプが違うけれど、それなりに仲は良好な子だった。
「……付き合ってないけど」
「やっぱり? じゃあお願い!
京くんと話したいことがあるの。
泉、真くんと3人でいつも一緒にいるし、生まれた時からの幼馴染なんでしょう?
付いて来てよ!」
「え、付いて来てって…
里佳子だって京と同じクラスだったことあるじゃない。
なんで私が付いて行くの?」
話をするのに私を介さなくてもなんの問題もないはずだ。
隣の教室に行けば、京に会える。