ケータイ小説 野いちご

陰キャの渡瀬くんは私だけに甘く咬みつく

想いを交わす球技大会



 球技大会当日。

 外の天気は曇りだけれど、卓球を選択していたあたし達にはあまり関係はない。

 ソフトボールの子達は「熱くならなそうで良かったー」なんて言っていたけれど。


 花穂とペアで出た卓球のダブルスは2回戦負け。

 1回戦で勝てたから花穂のやる気スイッチが入ったんだけれど、そこまで真面目に練習していたわけじゃなかったし相手が強すぎた。

「悔しいー! もう一回くらい勝ちたかった!」

 と花穂は言っていたけれど、力量の差は花穂も分かっていたのか案外すんなりと諦めることが出来たみたい。


「ま、しゃーないか。じゃあ後は、陰ヒロ応援しなきゃね!」

「うん!」


 卓球男子個人戦は特に盛り上がりを見せていた。

 颯くんの告白からある程度の盛り上がりはあったし、陽呂くんとの対決ってことで全校生徒がある意味注目していた。

 でも、陽呂くんが陰キャってこともあり、イメージ的に運動は出来ないだろうってみんな思っていたせいか、すぐに陽呂くんが負けて終わるだろうと予想していたみたい。


 それが1回戦を勝利し、2回戦も勝利した。

 流石に2回も勝てばまぐれじゃないだろうってことで特に1年の間では大盛り上がりだ。

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