「それいいかもな!」
そう言いだしたのはこの場を仕切っている智だった。
「お前ピアノ興味あんのかよ」
僕がそう聞くと智は「それがよー」と話し始めた。
「この前、湊と行った横浜で聞いたあのピアノ。あれは忘れられねーよ」
その事か…。少しだけ関心していると今度は茜が話を始めた。手話をしながら、愛しの智にも伝わるように口でも。
「私も浜松行ってみたい!バンドの曲だったけど麗音のピアノ聞いてもっと聞きたくなっちゃた」
流れ的に僕が話をする番だと思ったので話し始めた。もちろん手話をしながら、
「もちろん、俺もいいよ。」
すると麗音は過去1番と言ってもいいレベルでとびっきり可愛い笑顔を見せた。
「じゃあ行き先は決まりだな!日時は後日LINEで!」