『なんて言ったの?』


『だから、陽愛は五十嵐先生が好きで、先生も…陽愛が好きなんだ』


放課後の教室。


西日が差し込み、窓際はまだ温かかった。


窓は全開で、秋の優しく少しだけ冷たい風が吹き抜けてく…


佑都と優香、私達は3人で話した。


『先生と陽愛が付き合ってるっていうの?』


優香はちょっと怒ってるようにみえた。


当たり前だよね。


『ごめんね、優香。私…ずっと言いたかったんだ。先生を好きだってこと。でも、私は優香みたいに可愛くないし、だから恥ずかしくてなかなか言えなくて』


『だからって先生に先に告白するのズルくない?私の気持ち知ってて』


『ごめん、優香』


『仕方ないだろ。言えなかった気持ちも分かってやれよ。陽愛はお前に遠慮してたんだ。先生が好きなのに黙ってて優香に申し訳ないって。だから俺が背中押した。好きなら絶対告白しろって』


佑都の言葉、有難かった。


『佑都って陽愛のこと好きなんでしょ?だったらなんで?』