ケータイ小説 野いちご

白火日の魔法使い

白火の使い手
プロローグ

❦ ❦ ❦

魔界が攻め込んできて一年がたった。
窓の外を見ると、あたりには瓦礫が散乱し、国民の姿はない。
(魔界には勝てない。もうこうするしか…)
意を決し、呪文を唱える。
「我が名はラード。我が命を削り、新たな力よ、生まれろ!」
それは、人々が触れようとしない、禁忌の魔法だった。
魔法が完成したその後災いが起こるといわれている、いわば呪い。
(なんでも構わない。人々が助かれば)
自分は国王なのだ。
皆を、国を生かさなければならないのだ。
魔法陣がまばゆくひかり、風が渦巻く。
その中に人が立っていた。


その目は、白く輝いていた。

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