ケータイ小説 野いちご

本当にあった怖い話

1、鈴の音

これは、Aさんが実際に体験したお話です。

Aさんは病気になり、病院に入院することになりました。病院では夜中、何か異常がないか夜勤の看護師が見回りにやって来ます。Aさんは最初のうちは見回りに慣れませんでしたが、入院生活が長くなるにつれて、気にせずに眠れるようになりました。

ある日の夜のことです。夜中、いつものようにAさんが眠っていると、チリンチリンと奇妙な物音が聞こえ、Aさんは目を覚ましてしまいました。

(何の音……?鈴?)

チリンチリンという音は、鈴の音でした。その音はだんだんと大きくなり、Aさんはあまりのうるささに眠れませんでした。

翌日、看護師の誰かが鈴を鳴らしていたと思っていたAさんは、病室に入ってきた日勤の看護師に言いました。

「昨日、夜中にいた看護師さんが鈴か何か音の出るものを持っていたみたいで、それがうるさくて寝られなかったよ」

Aさんがそう言うと、日勤の看護師は顔を真っ青にしました。

< 1/ 11 >