ケータイ小説 野いちご

もし明日、世界が「 」とするならば。

忘れられる時間






───ぱちっ。


清々しい朝日は眩しいくらいに瞼を攻撃してくる。

んんんっと寝返りをうとうとしたのに何故か身体が重い。



「……いま……なんじ…」



時計、時計はどこだっけ…。

っていうかいつもよりベッドがふかふかしてるような気も。



「ーーーうっそ!!10時…!?!?」



やばい起きなきゃっ!!てか普通に寝坊だ!!

土曜だとしてもご飯作りに休みなんかない。

こんな日は必ず低い怒鳴り声に起こされるのに、今日は凄く静か。



「……」



自分の部屋よりずっとずっと大きなお部屋。

壁に掛かった時計も見慣れないもの。



「わわわっ!!」



そしてすぐ隣には私を抱き締めるように眠っている誰かさん。

だから私は安易にいつも通り起き上がれなかったんだ…なぁんて分析はしない方が絶対によかった。



「い、イケメンがいる……」



すっごいイケメンがこんなにも近くで寝ているところで、私の記憶は甦る。

そうだ……泊まらせてもらったんだ…。



「…おはよ、…まだ早いよ」


「もももももう10時だよ…!!」


「10時…?早すぎだってば…」



いや遅すぎる…!

いつもどんな生活してるのこの人っ!




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