自分には盗撮の才能がある。


この仮面さえあればほしい写真がすべて手に入る。


そう思うと興奮してなかなか眠ることができなかった。


何度も寝返りを打ち、薄目を開けて机の上に置いてある仮面に視線を向ける。


次に視線は壁に貼り付けられているリナのポスターへと移動した。


「リナ……。僕のリナ」


ぶつぶつと呟いている内に眠気が襲ってきて、恵一はようやく眠りについたのだった。