あの女(ヒト)の髪が風になびく。
私はそれを見てこう思うの!

『綺麗な髪をしているわ。私も伸ばそうかしら?』

でも私は、

あの女(ヒト)みたいな綺麗な色の髪をしてないわ。

どうせあなたは私じゃなくて、

あの女(ヒト)しか見てないんでしょう?

「この想いは一生をかけてもあの方には届かないのよ。」

あの女が私にそう言ったわ。

『この女が居なければいいのよ!私が殺してしまいましょう!』

私は初めてそんなことを思ったわ。

そして私は、

あの女を崖っぷちに呼び出した。

「お会いしたのは何回目かしら?」

あの女の目は憎しみでいがんでいたわ。

「…思い出す必要はないわ。どうせあなたは此処で死ぬのだから」

「さようなら」

ザクッ………!

刃物があの女の心臓に刺さる。



今私は何処に居るか、

お分かりですか?