昼休み、
お母さんが作ってくれた素敵なお弁当が鞄に入っている。

でも、それを知らないみんな。

お弁当がないと思って、
おかずを少しずつ分けてくれる。

「千鶴ちゃん、ウインナーあげる!」

「唐揚げどうぞ!」

「私のミートボールも食べてー」

みんなから大量に貰ったそれらは誰よりも立派なお弁当になった。

こんなに食べれないよー、
と言葉では困りつつも内心は喜びに満ち満ち。

お母さんごめんなさい。

今日は、
今日だけはこっちのお弁当を食べます。