休み明けの月曜日。

 朝晩は涼しくなってきたとはいえまだまだ残暑が厳しい。

 今日も太陽が昇るにつれて暑さが増してきた。


 そんな快晴な朝だけど、天気とは裏腹にあたしの心はどんより曇りだ。

 隣を見ると早々に眠りに入っているクラスメイト・久保 幹人くんがいる。


 日曜の夜は特に夜更かしでもしているのか、来て早々この状態。

 この間みたいにちょっかい出されないから良いけれど……。


 でもしのぶが。

「月曜日に来るの珍しいな」

 っていうから、何だかすごく嫌な予感がする。


 ただでさえ久保くんとはご近所さんだったことが判明してショックを受けていたってのに。


 まさか奏の部屋を挟んで隣だったとは。

 そりゃあ寮の食堂も使わず、昼には帰ってしまうなら行動範囲があまり被らないのも納得だよ。


 まさか久保くん以外の住人も似たような人達とか言わないよね?

 確認するのが怖いから聞いてないけど……。


 今日は久保くんにちょっかい出されなかったからクラスの視線もそれほど痛くはない。

 まあ、一部の女子は相変わらず敵意丸出しだったけれど。


 せめてこれ以上悪くならなければ良いなぁ、なんて思いながら朝を過ごした。



 でも双子と久保くんを避けれない以上、それは儚い希望だったことを昼には思い知ることになった。