「……っ!」

ドアを開ければ、一気に明るくなる視界。

大きな窓から差し込む朝日がリビングを明るく照らしている。

真っ白な壁紙に、木目が基調のインテリア。

美味しそうな朝ごはんの匂いと心地いいご飯を作る音……。

そして──────────

「あ、恋々愛」

目の前には見知った顔が5人。

私は驚きすぎて瞬きが止まらないでいた。

え、ここって……。

「おはよう。恋々愛」

呆然と立ち尽くす私の元へゆっくりと近づいてきた梅乃くん。

……梅乃くんだけじゃない。

楓くんに梓川くん、葉森くんに林山くん……。