「はい。恋々愛の」

隣でわちゃわちゃとアイスに群がる凛音たちを横目に、俺は近づいてきた恋々愛にカップアイスとスプーンを差し出した。

……けど──────────

………………。

「……違った?」

俺が差し出したアイスを受け取った恋々愛はそのアイスを見るなりボーッとしていて。

「え?」

首を傾げながら問いかけると、恋々愛はキョトンとしながら目をぱちくりさせた。

恋々愛、これ見たら昔のように目を輝かせて大喜びすると思ってたけど……。

……やっぱり、好み変わったのか?

そんな不安がじわぁっと心に広がった、その時──────────

「ううん、だいすき! ありがとう!」