「お前、俺の教え方見習えよ、下手すぎ」

「りょーくんの理解力の問題でしょ」

向かい合った席で明らかに喧嘩してるような二人。

そして、その横で静かにペンを走らせる二人。

「恋々愛」

私の視線に気づいたのか、優羅くんはノートから顔を上げてこちらを見つめた。

その言葉に他の3人も私の方に視線を向けて……。

あ……お邪魔しちゃったかな?

「恋々愛ちゃんもこっちで一緒に勉強しよーよ!」

* * *

……あんな無邪気な笑顔の凛音くんの誘いを断れるわけもなく、私は勉強道具を一式を持ってリビングへ。

私の斜め右には梓川くん、 その右には凛音くん、私の斜め左には優羅くん、その左には楓くんが座っている。