っ、この人……!!

「葵さん、PTAの活動についてご相談があるのですが、少しあちらでお話ししませんか?」

にこやかにPTA会長さんに微笑むのは、今日もキレイな梓川くんのお母さん。

「梓川さん……すみません、まだ会場の準備が──────────」

「そんなのは若者に任せておけばいいんですよ~! ささ、行きましょ♪」

「あ、いや、あの……」

PTA会長さんの言葉を遮りながら、ルンルンで腕に巻きついた梓川くんのお母さん。

その強引さに押され、PTA会長さんはあっという間に校舎の方へ……。

な、なかなかの強引さ……!!

「相変わらずですね、奈雄輝のお母さん」

「まあ。日向の親父さん目当てでPTAの副会長になったんだし」

「え!?」