「毎年恒例! 生徒会主催の夏祭りたいかーい!!」

え? 夏、祭り……?

「もちろん、協力するよな? “庶務係”」

目をぱちくりして凛音くんを見つめる私に、不敵な笑みを浮かべるのは楓くん。

……そう、私はついこの間、生徒会の“庶務係”をすることになった。

生徒会メンバーにするなら、選挙をし直す必要があると先生たちに止められ……。

それでもなんとか生徒会メンバーと同等の扱い……つまり、特別寮に住む権利を与えられるよう、優羅くんたちが先生たちに掛け合ってくれた結果、“庶務係なら”と、認められたそう。

いままで生徒会らしい仕事してるの見たこと無かったから、生徒会主催のイベントってなんか新鮮……。

……だけど──────────

「も、もちろん……」

「作り笑いバレバレ」