「うっ……」

凛音くんの意地悪な言い方に、珍しくぐっと口ごもるのは楓くん。

そう言えば、楓くん最近放課後も土日もずっと自動車学校にこもりきりだったっけ……。

「それは……悪かったな」

「別に。放課後の時間帯に登校するだけだ。週3ぐらい時間を空けてくれれば自動車学校を優先させても問題は無い」

バツが悪そうにボソッと謝る楓くんと、いつものごとく淡々と答える優羅くん。

今日もみんな、いつもと変わらず通常運行だ。

「俺も明日からバイト詰めだから仮卒って感じないなー」

風磨くんはそう苦笑いを浮かべながら、ダイニングチェアにゆっくりと腰を下ろす。

そっか……風磨くん、仮卒の間ずっとバイト入れてるんだよね。

「僕も『RYTHEM』の来月号の準備でオフィスにこもる予定!」