「優梨のその感じからすると、いい予感しないんだけど」

葉森くんは何かを察して、困惑している様子。

なんとも言えない沈黙がリビングに流れた。

みんな、心の中で思うことはあるんだろうけど、誰も口には出さなくて。

ただただ、もどかしい空気。

「優羅とは──────────」



この低い声は……梓川くん?

重苦しい空気を最初に破ったのは、いままで口を開かなかった梓川くん。

「優羅とは、あとー年過ごせるはずだろ」

???

どういうこと?

一体何の話を……。

私はんーっと頭を捻るけど、わかるはずもなくて。