ーガチャ!!

「恋々愛ちゃん、いる!?」

えっ……私?

勢いよくリビングのドアを開ける音が聞こえたかと思えば、凛音くんが叫んだのは私の名前。

ーカチャッ……。

「いるけど……どうしたの? そんなに慌てて」

むくっと体を起こして部屋から顔を出せば、私の声にくるっと振り返る凛音くん。

「あ! 恋々愛ちゃんいた! あのね……」

そして私の元までダッシュで駆け寄ってくると、凛音くんはパアッと満面の笑みを浮かべて──────────

「日曜日にクリスマスパーティーすることになったんだ!」

………………。

……ん?

クリスマス……パーティー?