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合宿3日目ーー


「じゃあ、早速昨日の約束、よろしくね。
麻ちゃん♡」

「は、はいっ」


東郷さんの笑顔を純粋な気持ちで見れていたのが懐かしい…。



最終日の今日、早朝の朝練で
サッカー部の合宿メニューはすべて終了した。


今は、息抜きとして近くの河原で
お昼ご飯のBBQの準備兼自由時間だ。


東郷さんの輝く笑顔に背中をぶっ叩かれ、
私は必死で香月くんを探す。

昨日、協力すると言った手前、
全力で香月くんと東郷さんに仲良くなってもらわないといけない。


「たっ、高崎くん!香月くん知らない…?」

「香月?なら、大連と釣り堀の方行くって。
それより、一緒にビーチバレーしようよ!
ビーチじゃないけど☆」

「え、あ、うん!
じゃあ東郷さんや香月くんたちとも一緒にやろ。」

「おっけ~」

「香月くんたち呼んでくるね。」


川沿いを上流へ5分ほど歩いたら、
釣り堀にたどり着いた。

人もまばらで、すぐに香月くんたちを見つけることができた。