偶然にも、嵐くんの家と私(魔王)の家は近所らしい。



アパートの前で嵐くんと別れ、そのまま階段を駆け上がった。



部屋の直前で、あれ?何で私こんなに急いでんの?と気づき、今更ながらゆっくり歩いて、部屋の前に向かう。




…あれだよ、あれ。



いちおー、魔王の家には“召使い”って立場で居候しているわけですし。




まだバイト代入ってないから家賃も払ってないし、その…使命感的な?





と、自分に対して謎の言い訳をしながら、部屋のドアを開けた。