ケータイ小説 野いちご

愛する息子へ

ねぇ、覚えてる?
君が書いたこの作文。
久しぶりに取り出して読んでみたの。








 「ゴールデンウィークの最初の日、母が入院した。『もう絶対に大丈夫』と言っていたのに、2度目の入院だった。
 それから2週間。今朝また、救急車で別の病院に運ばれた。
そして午後8時、手術の末、弟が生まれたと連絡があった。予定日より2ヶ月早く生まれた弟は、1318gだった。超低体重児というらしい。   
 お腹から取り出された時、弟は泣かなかった。でもしばらくして、突然大きな声で泣き出した。
『だからもう大丈夫。大きくなるよ。』
と父が言った。
 弟の名前は、父と僕から1文字ずつ取ってみんなで考えた名前だ。だから僕は弟を大事にしようと思う。
 本当に生まれるはずの日が来たら、弟は退院できるらしい。その日が楽しみだ。」




 

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