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『私だけじゃなくて他の悪魔とも契約するんだったら咲良はもっと悪魔と人間の契約について知っていた方がいいよ。悪魔を好きな時に好きな場所に召喚できるだけが契約じゃないんだよ?』


数日前のミアとのショッピング中、あまりにも契約について何も知らない私にミアはそう少しだけ呆れたように言っていた。

なので現在。
いつもより早めにバイトを終えた私は初めてハワード家の書庫へやって来て契約について勉強をしていた。

今この数時間で契約について知れたことは何をするにもあの厨二病呪文が必要だと言うことだった。
恥じらいがあるままでは私は契約した悪魔たちに何もできないと言うことだ。
逆に呪文さえ言えてしまえば悪魔に対して何でもできるようだった。


だから人間は自分の願いを叶える為に強い悪魔とどんな代償でも支払って契約をしたがる、らしい。

まあ、そうだろうな。