ケータイ小説 野いちご

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世界でいちばん愛しい痛み

愛しいよ…

人ってこんなに胸が痛くなるんだね

あなたは教えてくれるよ…

嬉しくて痛いよ

痛くて、痛くて、だけど、嬉しいよ

近づいて、あやしてくれた…

たとえ魂の奥をもぎとられるような恐怖じゃなく

でも、同じだよ、おんなじなんだよ、

「俺もおなじだよ、」

そう言われたような気がした。

それは、あなたの鞄の中に手を入れて、携帯を

取り出したような、体感したことのない

罪悪感…特別な罪悪感…

私をきっと、深海の一番底にまでは落とさずに

済むようなあなたがもがいてきた、

向き合って戦ってきた痛みが

私を生かしていくの…

あなたのその濃く、哀愁を纏う影になる表情に

癒されて、とろけて私にかかっている霧は

全部消えてしまうの…

死んでも苦しいだけだと死の先にある世界を

知っているのに、

どうしてこんなにも

すぐに死にたいと思ってしまうのだろう

きっと、あなたのその影を象るような

中毒にさせるような

顔が見たいからどうしても

あなたに生かされていくんだ…


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