「はよ」



「おはよう、昴くん」




朝、玄関を開けると


いつもより優しい顔をした昴くんが待っていた。




「……なんか、昴くん丸くなったよね」



「デブって意味?」



「そういう意味じゃなくて!
私に対しては尖ってたような気がして」



「……嫌われようとしてたからな。
決心が揺らがないように、わざとツンケンしてた」



「……今は、もういいの?」



「尖ってる方がいいわけ?」



「そんなことないです」




優しいのは嬉しい、けど…



意地悪じゃないのは、少し変な感じ…。