気にしないでとは言われたけど


頭から抜け落ちることはなく、昼休みになってしまった。




「千花ちゃん」



「え?」




いつもと同じように食堂に行こうとお弁当を持って立ち上がったら、


雪森くんが目の前にやってきた。




「どうしたの?」



「一緒にお昼食べない?」



「え……」




一緒に、って…



もしかして、昴くんも?




「……や、いいよ。
邪魔でしょ、私」



「邪魔じゃないよ。
昴と一緒が嫌なら、昴には来るなって言っとくけど」



「……」




せっかくの友達との食事時間を、


私が入って邪魔したりしたら、昴くんは余計に私のことを嫌いになる。