一週間ぶりにマンションに戻った。



母はもう8ヶ月に入っていてかなりお腹が大きい。



大きいお腹の母が珍しく動き回っていた。



母さん座ってたらいいのに。なんて思ってたら、



「今日は華が主役だから座って。」



リビングが綺麗に飾られていた。



「ママおかえり。この飾り夕顔がやったんだよ。綺麗でしょ。」



「夕顔すごく綺麗だよ。ママ嬉しいよぉ。」



「ママもう泣いてる。ママもう泣かないで、


夕顔これからママのお手伝い何でもするから、


元気な妹生んでね。」



『夕顔我が儘言わないの。赤ちゃんは妹か弟かまだ分からないんだからね。』



「パパの意地悪赤ちゃんは絶対女の子だもん。


夕顔毎日神様にお願いしてるんだ。」



「夕顔、ママ頑張って女の子生むからね。」



おいおい華大丈夫か。



『華出来ない約束をしては駄目だからね。』



「でもね、私も赤ちゃん女の子のような気がするの。」



「8ヶ月になれば分かるみたいだよ。


でも勇人も私も聞かないでいる。


生まれた時の楽しみがなくなるもの。」