叶花side

栄養剤の注射をされた次の日。



「叶花ちゃん、おはよう 」


「先生、おはよう…」


今日はいつもよりも樹先生がくる時間が早い。

しかも看護師さんが持ってきてくれるはずの朝食まで持ってきてくれている。


「叶花ちゃん、朝ごはん先生と食べよう!
一人だとまた食べなくて良い方法考えるでしょ? 」


「大丈夫だよ。そんなことないよ… 」


「叶花ちゃんの大丈夫ほど怪しいものはないから(笑)
それに医局で一人で食事するのは俺も寂しいからね 」


そう言って、樹先生はベットの近くの椅子に座ってコンビニの袋からおにぎりを出す。

先生が寂しいなんて言うから、これ以上断れないじゃん。